⚫︎板倉さんが吸った空気を我々も吸っているか

⚫︎プレゼント交換の悲劇(実験する数学1)

 あなたはプレゼント交換をしたことがありますか。1人1人がプレゼントを1つずつ持ち寄って、それを交換し合うのです。

 そのとき困るのが「AさんのプレゼントがAさんに来てしまう」ことです。それをプレゼント交換の「悲劇」と呼ぶことにします。

[問題1]

 あなたのクラスは(      )人です。全員でプレゼント交換をすると、「悲劇」は起こるでしょうか。「起こる」としたら、何人に「悲劇」が起こるでしょうか。

予想

ア.  起こらない

イ.  起こる (1人か 2人    半分  もっとたくさん) 

(実験)

 紙を全員に1枚ずつ配ります。それに名前を書いて、先生に渡します。先生がもう一度配ったら、自分の紙が自分のところにくる人はいるでしょうか。

[問題2]

 今度は、あなたが「4人のプレゼント交換ゲーム」をします。「悲劇(自分のプレゼントが来てしまう)」は起こるでしょうか。

 ア.  起きる イ.  起きない

(実験 : プレゼント交換ゲーム)

 右図を見てください。

1 先生が4つの付箋(ふせん)を貼った紙を1人1人に渡します。その下に、前もって1から4の数字がバラバラに書いてあります。

2 あなたはペンで、付箋の上に1から4の数字を書いてください。

3 付箋をとって、数が同じかどうか見ましょう。

4 全員のうち、何人に「悲劇」が起きたましたか。起こる%を計算してみましょう。

 

 


⚫︎りくつで考えてみよう

【場合の数を書き出してみる】

1人の場合→確率は「1」(交換できないので100%)

2人の場合→「1/2」=0.5

 

3人の場合→「2/3」= 0.666..

 

 

 

 

 

 

4人の場合→「15/24」=0.625

 

(ここまでのまとめ)

1人 2人  3人   4人  . . . . . . . . . ???

1 → 0.5  → 0.666 →0.625

 

 [問題3]

 今度は、30人でプレゼント交換をします。悲劇(自分のプレゼントが来てしまう)は起こるでしょうか。

ア.  ほとんど必ず起こる(90%以上) 

イ.  ほとんど起こらない(10%以下)  

ウ.  ある程度起きる(10〜90%の間)

 

 コンピュータのexcelでは「乱数」という機能があります。それを使って、「30人のプレゼント交換」シュミレーションを10回やってみました。「悲劇(自分のプレゼントが来てしまう)」は、10回のうち何回ぐらい起こったでしょう。


  10回のうち7回、起きました。重なった人の数は1人か2人でした。

[問題4]

  今までの結果を見ると、

(ここまでのまとめ)

1人 2人  3人   4人. . . . .    (30人). . . . ???

1 → 0.5  → 0.666 →0.625              (→0.7).....................

 

[問題5]

今度は、♾️人でプレゼント交換をします。悲劇(自分のプレゼントが来てしまう)が起こる確率はどうなるでしょう。

ア.  増えていく

イ.  そのまま横ばい  

ウ.  減っていく

 

⚫︎グラフにかいてみる

はたしてどんな数に近づいているのでしょう? 数学の本を見ると、こんな数式が書いてありました。

  e=2.718. . .なので  1- 1/e = 1ー 0.3678. . .= 0.6321. . .  になります。

さて、さて、 nを無限にもっていくと?

            「有理数(分数)」を足したり弾いたりしているのに「無理数」になります。

「e」は「ネイピア数」です。不思議な数が現れてくるのです。