ハンナ リッチー(2018)「人々の死因は何か(What do people die from?)」という英語の論文があります。Hannah Ritchie(February 14, 2018) “What do people die from?” Our World in Data U.K. Oxford Martin School https://ourworldindata.org/what-does-the-world-die-from (2020.7.6参照)
そこにはさまざまな死因が並んでいます(2017年)。
心疾患障害 癌 呼吸器障害 認知症 下気道感染症 新生児死亡率 下痢性疾患
(世界) 31.8% 17.1% 7.0% 4.3% 4.5% 3.2% 2.8%
(日本) 26.83% 30.23% 3.92% 14.47% 7.99% 0.04% 0.22%
交通事故 肝疾患 結核 腎臓病 消化器疾患 HIV 自殺 マラリア 殺人 栄養欠乏
2.2% 2.4% 2.1% 2.2% 4.3% 1.7% 1.4% 1.1% 0.7% 0.5%
0.56% 1.85% 0.28% 2.60% 4.11% 0.02% 2.10%. 0.00% 0.05% 0.09%
髄膜 タンパク質エネルギー栄養失調 溺死 妊産婦死亡率 パーキンソン病 アルコール障害
0.5%. 0.4%. 0.5%. 0.4%. 0.6%. 0.3%.
0.03% 0.06% 0.54% <0.01% 1.14% 0.07%
腸内感染症 薬物障害 肝炎 火事 熱関連(高温および低温) 自然災害 紛争 テロリズム 糖尿病
0.0%. 0.3%. 0.2% 0.2%. 0.1%. 0.0%. 0.2% 0.1% 2.5%
0.0%. 0.05% 0.04% 0.14% 0.13% <0.01% 0.00% <0.01% 0.54%
それをグラフにしてみました。→
日本に多いのは「癌」「認知症」です。平均寿命が長いことがそれに結びついています。逆に世界で多いのは「心疾患障害=心臓病」です。肥満、喫煙、ストレスが、高血圧などを引き起こして、この死因になっているのでしょう。
●いくつかの死因別に、多い国を見てみました。
A心疾患障害 1ウクライナ61.94%. 2ブルガリア60.97%. 3 ベラルーシ60.37%. ......12ロシア54.52%.
東ヨーロッパに国々が並びます。
B糖尿病 1フィジー21.76% 2モーリシャス16.73% 3バーレーン15.90%
フィジーは、砂糖の消費量が多い国です。紅茶に5杯も砂糖を入れるそうです。
C紛争、テロ 1シリア46.2%2 イエメン13.9% 3イラク10.1% 4アフガニスタン8.1% (2016年)
紛争が大変だった国が並びます。
Dガン. 1オランダ34.10%. 2デンマーク32.10%. 3フランス31.46%..................9日本30.23%
E薬物障害 1アラブ首長国連邦2.38% 2米国2.37% 3リビア1.63%
●●国によって悩みがあります。日本人は、やはり生活習慣病でしょう。世界的にはNCD(non-communicable diseases=非伝染性疾患)として、慢性疾患をひとまとめにしています。
●●●リッチー(2018)は、情報の宝庫です。これを使って、いろいろな研究ができそうです。
最後に、好きな言葉です。
"Death Makes No Exception (人はだれでも死ぬ、例外なしに) " William Saroyan