●札幌たのしい授業研究サークルはありがたい
『札幌たのしい授業研究会サークルニュース』2024.12月号に
丸山秀一「問題行動・不登校等調査2023」サークル用レポート2024.12.28がありました。それは,丸山さんが26年間にわたって研究しているものです。
そのグラフを見てびっくりしました。中学校は「7%の子が不登校になっている」のです。
「7パーセント」というと,35人のクラスなら「2〜3人が不登校」ということになります。以下は小笠原智さんの解説文です。
過去最多更新 2023年度不登校激増
丸山さんが追い続ける「問題行動・不登校等調査」研究26年目。縦軸の変更が必要なほどの増。2022年すべてはコロナ禍のせいにしていた文科省。さて今回は?阿部文科大臣は「コロナ禍」でも「教育機会確保法の影響」でもなく「学校の取り組みがまだまだ足りないからだ」としました。
文科省としては画期的な解釈ですが,子どもたちは学校がつまらないから学校にいかないのです。だから,学校がたのしいものになれば、不登校間題は解決するのですから「当然の分析」とも言えます。文科省マスコミはこの激増をどう思っているのでしょうか。「問題行動・不登校等調査2023」(丸山秀一)より
上の論文を読んだちょうどその時期に,長野駅で「通り魔事件」がありました。3人が殺傷されてしまいました(2025.1.22)。そんな事件の犯人は,40代の一人暮らしの男性が多いように思うのですがどうでしょう。
「不登校クラスに2 . 3人」の子たちにとって,社会性はどうやって養われるのでしょう。気になってきました。
●本当に「学校の取り組みが足らない」のか
阿部文科大臣の言うように「学校の取り組みがまだまだ足りないからだ」なのでしょうか。私も中学校の担任をやっていたことがありますが,自分のクラスにいつもいるわけでもなく,ワンパク生徒を追いかけているばかりで,多くの子に目をかけてやる余裕はありませんでした。
不登校になる子は特別な子なのか。そんなことはありません。私は,通信高校の通学コースで教えた経験があります。そのクラスの30人はほぼ全員が「中学校時代不登校」でした。でもその子たちは,いつも登校して楽しく授業を受けていました。ある日,元中学校の校長が参観して,「ここは,奇跡のクラスか」「あの不登校の子が高校に来ているとは」と言っていました。
●根本的な解決策は,小中学校での『指導要領』からの解放か
私は,60才になって大学院に行きました。その修士論文は「インドの学校体制」でした。インドの小中学校は「コンビニのようだ」と思いました。
インドの都会は,私立学校が多く,それぞれが個性的で,コンビニのように街のあちこちにある,公立校は,ほぼ絶滅状態で,貧乏な人たちのために「残してある」ような状態,そう思いました。
日本でも,自由な学校がいくつかできて,子どもたちが選択できるようにならないでしょうか。
日本の小中学校は『指導要領』の規定で,個性的な学校が作れない状況にあります。
また「出席扱いという手立て」(丸山2024.p.13)で,「街中の個性的な学校」での登校が「出席扱い」になるということはどうなのでしょう。
●「今の学校は変革期」丸山秀一
丸山さんは次のように書いています。
今の学校現場は,変革期にあります。だから,本来,教師にとって明治維新のように,とてもやりがいのある仕事場になっているはずなのです。
だから,主体的に「たのしい授業」を実現できる仮説実験授業研究会の会員は,まさに「解決策」なのです。
さあ,どうなるでしょう。新たに仮説を立てて実験していけると良いです。
