●井藤・猪塚著『あなたの細胞が見えたなら』で未だわからない
『あなたの細胞が見えたなら』「骨の細胞」
には「スクレロスチン」「オステオカルシン」というメッセージ物質が出てきます。「オステオピンチン」も同様です。
そういう「メッセージ物質」は、いったい何でしょう。
思いつくものをあげてみます。
1 アミノ酸 2 タンパク質(サイトカイン, ホルモン)
3 DNA,RNA 4 エクソソーム、
→NHK「人体,スクレロスチンとは?若い人の骨粗しょう症の原因に」https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1302.html
右のグラフは高校生物の参考書からです。人体中に存在する物質を6つに分類しています。
(1)タンパク質 (2)脂質 (3)核酸,炭水化物
(4)無機塩類 (5)水
「脂質」には「ステロイド」が含まれています。
「はなたか先生が教える気になる生化学」より⏩https://idenwatch.com/seikagaku2-1/
●大きさで比べると
(小) (大)
アミノ酸 < RNA DNA
タンパク質(サイトカイン、ホルモン)
エクソソーム
●「ホルモン」とは?
辞書では
「体内で生成・分泌され、特定の臓器や細胞を刺激し活性化させる化学物質の総称」
その種類は
(1) ペプチド・タンパク質系ホルモン →アミノ酸が数個から数100個つながった (つまりタンパク質)
(2) ステロイド系ホルモン →「脂質」
(3)アミノ酸誘導体系ホルモン →アミノ酸とちょっと違う組成
●「エクソソーム」とは?
エクソソームは、ミニRNA(RNAがちぎれて短くなった)。それもメッセージ物質になっている。
ホルモンとエクソソーム以外に「メッセージ物質」はあるのだろうか????
結局、「スクレロスチン」「オステオカルシン」「オステオピンチン」は、ホルモン(タンパク質)と言っていいのでしょうか????? あるいは「ある臓器で作られるわけではなく、たまたま出てくる」ので
ホルモンとは言えないのか????? 疑問に疑問が重なります・
●「サイトカイン」とは?
「サイトカイン (cytokine) は、細胞から分泌される低分子のタンパク質で生理活性物質の総称。生理活性蛋白質とも呼ばれ、細胞間相互作用に関与し周囲の細胞に影響を与える。放出する細胞によって作用は変わるが、詳細な働きは解明途中である」wikipediaより
私は「サイトカインといえば、免疫細胞が出すメッセージ物質」と思っているのだが、どうだろう。
●骨が出す「スクレロスチン」は、一体、何?
タンパク質だと思います。ホルモンは特定の臓器から出るタンパク質ですが、「スクレロスチン」「オステオカルシン」「オステオピンチン」は、メッセージ物質としかいいようがないのかもしれません。